よくある質問
鹿児島補聴器センターへ、よく聞かれるご質問をご紹介します。
耳鼻咽喉科を受診して、聴力検査等により補聴器が有効であるか診断してもらいましょう。
難聴には治せるものと治せないものがあります。もちろん治るとなれば補聴器は必要ないのです。 判断するべきは私たち補聴器販売店ではありません。
補聴器の購入を検討する前に、耳のプロである耳鼻科医の診察を受けることが第一歩となります。調べてみたら耳垢が詰まっているだけだったなんて事も実際にあるのです。
残念ながら答えはNOとなります。
補聴器を使用することとは、今の聴力を最大限に活かし、以前の「きこえ」に少しでも近づけるということです。
聴力が衰える前の「きこえ」に戻るということではないのです。
補聴器装用スタート時点での「きこえ」の程度にも大きく左右されます。補聴器を装用する目的、補聴器の装用効果も個人差が表れます。
その為、購入前のカウンセリング、聞こえの測定や試聴の際に、補聴器の可能性及び限界を把握しておくことが大切です。
効果を最大限に発揮させるためには、ご自分に適した補聴器選びがとても大切となります。 補聴器を使うことにより、「きこえ」を改善することは可能ですので安心してご相談ください。
補聴器に搭載されている機能、性能の違いです。
例えば ―
・どこまで行くのか?
(近いのか…遠いのか…坂道か…平坦な道なのか…)
・ 何を買いに行くのか?
(小さいのか大きいのか…重い物か…積めるのか…)
・ 晴れてるのか雨が降っているのか?
状況や条件に応じて移動手段が変わります。
・雨降りに隣町まで買い物…車もしくは電車やバスで行こうとなるでしょう。
自転車を選択する人がいるでしょうか?
・たまに近所のスーパーへ…自転車でも十分でしょう。
高級スポーツカーが必要でしょうか?
お客様の聴力や生活環境、きこえに対する要望を確認し、最適な補聴器を提案することが私たちの役目となります。価格の高い補聴器は雑音を抑えて言葉を聞き取りやすくする最新の機能や、自動的にハウリング(ピーピー音)を抑える機能、そして、使う人の聴力にあわせて聞こえをきめ細かく調整できる機能等が搭載されています。Bluetoothを搭載している機種もあり、多種多様です。
ただ、高機能を搭載した補聴器をつければ、誰でもよく聞こえるようになるわけではありません。個人の聞き取る能力を土台としたとき、どれほど補聴器の機能に頼るべきなのか、また予算やスタイルを踏まえながら機種選定していくことが大切なのです。平均5年以上は使用する生活必需品となります。少しでも自分にあった補聴器を快適に使い続けて頂きたいものです。
はい。入浴時と就寝時以外、日中は毎日装用することが理想です。
・今日は特に用事もないし一人でゆっくり過ごすから、今日は必要なさそうね…。
・午後からお客さんが来られることだし、今日は補聴器を使おうかしら…。
・補聴器に頼りすぎると耳をダメにするかもしれない…必要な時だけ使おう…。
こうした使用方法は様々な失敗を引き起こします。
どんな補聴器もあたりまえに装用してこそ効果が十分に発揮されるのです。使用頻度が少ない方は、装用が上手ではありません。しっかり装用することが基本中の基本となります。
上手に装用することにより、耳から外れる心配がない為、紛失防止にもつながるのです。また、普段からレベルアップした音環境に耳を澄ませ、周囲の生活音を認識しておくことはとても重要な事となります。
聞くということは、耳で起こっていることと考えがちですが、実はそうではありません。会話を耳にしたとき、多くを担っているのは脳の働きです。
脳は、左右、2つの耳から届いた情報を使って、
・どちらの方向から届いた音なのか
・何の音なのか? 会話なのか?
耳から届いた音は、脳に届いて、初めて意味を持つ情報となるのです。
脳への言葉の刺激が減ってしまうと、聞き取る能力の低下が早く進行してしまうと言われています。 言葉として音を聞き取る力(語音明瞭度)は、補聴器を装用した方が能力を保てるとも言われます。
最近の医療関係の学会などでは、難聴により脳への刺激が減ることや周囲とのコミュニケーション機会の減少により認知症の発生率が高くなるという報告もされています。また、これを予防するためには補聴器が有効であるということも言われています。
会話をスムーズに理解するためには日頃から聴覚をトレーニングしておくことが必要なのです。
会話を通して人と社会に苦手意識をもつようになります。
聴力が低下するということは、単に小さな音が聞こえにくくなるということではありません。聴力の低下で最も問題なのは、言葉が聞き取りにくくなるということです。それは会話に対する苦手意識へとつながります。
他人の言っていることがよく聞きとれない、うまく返事を返すことができない、会話が成立しない…。相手からも「聞こえない人」と認識され距離をおかれることも。繰り返す失敗の中で人との交流が億劫になったり、外出したりすることも面倒になってきます。
社会との交流が減ることによって以前と比べ家に引きこもりがちになったり、疎外感を感じるようになり社会から孤立してしまう傾向もみられます。
また、最近の研究結果では耳からの情報が脳に伝わりにくくなり、脳への刺激が減ってきてしまうので、認知機能の低下やうつ状態になりやすくなるという報告もあります。
周囲のご家族からは「聞き取りを改善させたことで、以前と比べ笑うようになった。」との声を頂戴することがあります。
きこえは自信となり、気持ちに余裕が生まれるのだと感じます。
私たち補聴器従事者にとっても喜び・任務・やりがい・目的・となるところです。 聴力の低下は自覚しにくい症状の一つと言われます。だからこそ家族、周りの人たちが気付いてあげることも大切になってきます。
両耳装用をおすすめします。
生まれながらの両目・両耳が自然であるということです。
両耳を活用することにより、さまざまな聞こえの恩恵を手に入れることができます。聞き取る力は2つの耳が互いに機能しあい音を届けることで最大限発揮されるのです。
【方向感・距離感の重要性】
人は、左右の耳それぞれに届く音の大きさや僅かな時間差を聞き取ることで方向と距離を判断しています。日常にはさまざま必要な音が存在しています。後ろから自転車が走り去りドキッとした、いつの間にか後ろに車が迫っていた。急に肩をたたかれビクッとしたなんて経験はありませんか?
方向感がわかるということは、自分と周囲の位置関係(方向と距離)もわかりやすくなります。
聞き逃していた必要な音を捉えることによって危険を回避することにつながるのです。言葉だけではなく様々な音情報を捉える必要性があるのです。
【言葉がより聞き取りやすくなる】
静かな場所での会話より、外出時や複数人での会話など周囲環境が騒がしくなるにつれて聞き取りづらくなります。騒音の中では、耳や脳の特性上、両方の耳で聞いたほうが聞き取りやすいということが証明されています。補聴器メーカー各社、パンフレットには必ずその旨が掲載されているほどです。左右の耳で同じ音を聞くことで重複して脳に届くため音の正確さが上がり、音が明瞭に聞き取れる確率が上がります。 両耳がそれぞれ情報を補い合うことで正確さがあがるということも含まれます。
【使用していない耳は能力が下がる】
活用していない方の耳は、聴力・言葉を聞き分ける能力が次第に衰えていく場合があるという研究結果があります。
聞こえない=言葉を聞き取る必要がない。と脳では判断してしまうようです。
パソコン、インターネット、メール…文字を書くことが少なくなり、「あら? 漢字が思い出せない…」なんて経験があると思います。
日頃から訓練し続ける事、 車の運転…料理の出来栄え…これらも同じことではないでしょうか?
障害者総合支援法という補助制度があります。
障害程度等級に該当した場合(障害者手帳を保持)、市区町村の福祉課へ申請することで補聴器の費用が支給される制度となります。
聴力レベルに応じて、定められた補助金の申請を行うことができます。
➡ 申請の流れはこちら
また、障害者手帳の交付対象とならない軽度・中等度の難聴児(18歳未満)に対して、購入に係る費用の一部を助成する制度もあります。
➡ 軽度・中等度難聴児補聴器助成について(鹿児島県)
居住する市町村により内容条件が異なりますので、詳しくは、居住する市町村の福祉法担当窓口に問い合わせてみることをおすすめします。
補聴器は小さな精密器械ですので、基本的には購入されたお店で、お手入れやクリーニングをしてもらうことをお勧めします。
故障したかと慌てて来店したものの、耳垢が詰まっていただけだったなんて事は多々あります。経験を重ねながらコツが分かってくると思います。
また、使用されないときは、専用の乾燥ケースに保管することとなります。除湿が目的なのですが、紛失の予防対策にもつながります。
小さなコツがありますが、何一つムズカシイ事はありませんのでご安心ください。毎日肌身に着ける大切なパートナーとなります。綺麗に大事にお使いいただければと願います。
ご来店された際にはクリーニングや機器を使用した除湿等も無料で行っておりますのでお気軽にお立ち寄りください。
補聴器の説明を受ける時、「この補聴器のチャンネル数は○○です~」ということを言われて、何のことかわからなかった、ということ、ありませんか?
一般的に「チャンネル」というと、テレビのことを思い起しますよね。
例えば16チャンネルっていうと、○○放送局のことかな?
それか、見ることができる放送局の数が16局あるってこと?
確かにテレビだとそうですが、補聴器においては「チャンネル」というのは、「音を分割する細かさ」のことを言います。
16チャンネルの場合、「補聴器が聞いた音を16分割して、別々に処理する」ということになります。
チャンネル数が多ければ多いほど、補聴器は細かく処理してくれるので、聞こえてくる音は静かでハッキリとした、聞こえやすい音になります。
このイラストで、少しはイメージが伝わるでしょうか?
このチャンネル数の違いは、実際に補聴器で聞き比べてみるのが一番です。
ぜひ当店で試し聞きしてみてくださいね!